「冒険投資家ジム・ロジャーズのストリート・スマート」 まとめ
- 2013/06/21
「冒険投資家ジム・ロジャーズのストリート・スマート」とはジム・ロジャース氏の自伝的な本。
投資の参考にするには、公式ブログかジム・ロジャーズ情報ブログの方が分かりやすい。
以下は要点のまとめ。
帯
・新興国ブラジル、インド、ロシアの先行きは暗い。
・ユーロ危機はさらに悪化する。
・世界中で一次生産品が不足する。
・近い将来、食品の価格は高騰する。
・原油価格は上昇を続ける。
・今後30年、農業は経済の発展分野となる。
・中国の不動産バブルは近くはじける。
P15
勉強するときはその科目を十分理解できるようになるまで極力勉強し、理解できたらそこで終わらず念のためにあと少し勉強する、というのが私のアプローチだ。私は何を習得するにもこのアプローチを取っていた。このへんで十分、などという発想はなかった。どんな課題をやるにしても、ひたすら勉強し、ひたすら仕事し、ひたすら調べ続けた。肝心なのは粘り強さだと思っているのは私1人ではないはずだ。頭が切れるのに成功しない人、才能はあるのに開花しない人をよく見かけるではないか。要するに粘り強いか否かの問題なのである。
P73
みな勘違いをしている。何もしないことが一番賢明という場合が時としてあるのだ。類まれな成功を収めた投資家たちは、実は大半の時間を何もせずに過ごしている。動くことと行動を起こすことを混同しないでほしい。静観すべきときを知らなくては(かくいう私も今は静観の真最中だ)。株を買ったら10年間は何もしない、ことの成行きを、世の中の変化をただ見守るのである。それがお金を作る方法だ。株を売ったあとも同じように何もしないことが重要だ。がまん強くただ待つのみ。部屋の隅に置かれたお金を拾い上げるくらい楽に確実に買えるものが見つかるまで待つのである。
一生涯の間にできる投資はわずか25回と私が言ったら、たぶんあなたは投資にきわめて慎重になるだろう。大半の人間は、こっちで有力情報を得ただの、義理の兄がそう言っていただのと、あちらこちらに手を出すものだ。自分は生涯に25回しか投資できない真の投資家であるという人は、極力慎重にいくべきである。投資家はそうやって財を成しているのだ。
P95
ただ教わることだけを求めるのであれば、良質の教育を与えてくれる場所は大学以外にもたくさんある。これはいまや周知の事実だ。今の大学が売り込んでいるのは有名ブランドのレッテルにすぎない。
P154
多額の借金問題を解決するのに、さらに借金しているようでは解決にならない。紙幣を発行すれば国が富むというのであれば、ジンバブエは今頃世界一裕福な国になっているはずだ。
- 関連記事
-
- 「世界大異変――現実を直視し、どう行動するか」ジム・ロジャーズ まとめ
- 「シェール革命後の世界勢力図」 まとめ
- 宝くじを毎月10万ずつ30年間買い続けて1億当たる確率は12%
- 「冒険投資家ジム・ロジャーズのストリート・スマート」 まとめ